今日はバス会社が企画したボランティアツアーに参加してきました。
昨晩遅くにバスで千葉を出発し車中泊で、朝7時に宮城県の石巻災害ボランティアセンターに到着。石巻専修大学のキャンパスがボランティアセンターになっていて、広い敷地内にはテントも無数張られ、同じようなボランティアの観光バスが20台近く停まっており、比較的ボランティアする人が集まりやすい環境になっていると感じました。

今日の作業内容は側溝の泥かきだしです。
現場につくとものすごい悪臭と大きなハエが異常発生していてゴーグルとマスクなしではいられませんでした。
石巻市は漁業の町なので、近くに魚の冷凍倉庫があったようです。
側溝にはヘドロが入り込んでいて、油なども混じり体中にしみ込んでくるきつい臭いです。
午前中と午後の作業で200mぐらいの側溝を40人できれいにすることができました。

一見普通の住宅街ですが、この場所でも津波は1m80cmまで達し、ゴールデンウィークぐらいまでは路上に魚を獲る網や浮きなどが散乱していたそうです。

側溝もきれいになり、これで悪臭がなくなるのではと住んでいる人たちは喜んでくれました。
最後は石蓋も交代しながらはめ込みました。
夕方作業を終え、バスに乗り現地を出発し、その日の夜に無事に千葉に戻ってきました。

ちなみに今日の活動場所の近くにお寺の幼稚園があり、園内で栃木県の八溝そば屋さんがそばの炊き出しをしてくれてお昼にいただくことがありました。

八溝そば半熟たまご入り、おいしかったです。本当にありがたいことです。

今日は被災100日ということで、このお寺でも慰霊祭が行われていました。
石巻市は小学生が一番犠牲になった市でもあり、今回活動をした地区でも住民が何十人も亡くなったそうです。
現地の人は少し話しかけると涙ながらに本当によく話をしてくれます。
きっと話さずにはいられないんでしょう・・。
そして元気もそろそろ限界にきてるように感じました。
なので、一度ボランティアに行くとまた行かなければという思いになり、こういう時こそ元気な人がボランティアに行くべきと改めて思いました。

また行って話を聞くだけでもボランティアになることが良く分かりました。
今回の震災で真っ先に現地に駆けつけたのが関西地方、新潟地方の方で、いずれも大震災を経験した方たちだそうですよね。
とにかく今一番必要なことは、マンパワーであり、政治家の議論ではないのです。
今回のボランティアは弾丸ツアーだったので、肉体的・精神的には疲れましたが、無関心や行動しないことが一番現地の人を悲しませると思うので、また自分も現地に向かおうと思います。 

by 副園長